上を向くと痛みが出る、後頭部が重だるい、首を動かすと頭痛がするといった症状は、後頭部の深層にある「後頭下筋群」の過度な緊張が関わっている可能性があります。今回はこの筋肉についてご紹介します。
デスクワークやスマートフォンの使用によって頭が前方に突き出した姿勢が続くと、後頭下筋群は常に働き続けることになり、その結果として緊張や圧痛が生じやすくなります。この筋肉群には多くの感覚受容器が集まっているため、緊張が強まると頭痛やめまいなど、さまざまな症状として現れることがあります。
後頭下筋群は体の表面から遠い深いところにあるため、一般的なマッサージでは十分にアプローチしきれないことが多い部位です。鍼による局所への刺激は、こうした深層の筋肉にも直接働きかけることができ、血流の改善や筋肉の弛緩、痛みの軽減につながります。
施術にあたっては、後頭下筋群だけでなく、肩甲帯までを含めた広い範囲を評価し、運動療法や姿勢の改善とあわせて行うことで、より効果を高めることができます。
なお、首や頭の痛みにはさまざまな原因が考えられるため、手指のしびれや筋力の低下を伴う場合には、神経の問題も含めて慎重に見極める必要があります。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。