首の痛みや腕のしびれを感じる方は多くいらっしゃいますが、その背景にある頚椎の症状には、実はいくつかの種類があります。今回は「頚椎症」と「頚髄症」の違いについてご紹介します。
頚椎症は、頚椎の変化によって神経根が圧迫されている状態です。首だけでなく、肩から腕、手指にかけて症状が広がることがあります。一方、頚髄症は神経根ではなく、脊髄そのものが圧迫されている、より注意が必要な状態です。細かい手の動作がしづらくなったり、歩行に影響が出たりすることがあり、こうした症状がある場合には医療機関での評価が欠かせません。
鍼灸治療は、頚椎そのものの変形を治すものではありませんが、周囲の筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減することには活用できます。痛みを減らし、動きやすい状態をつくることが、鍼灸の強みだと考えています。
理学療法は、運動療法や姿勢の改善を通じて「動きやすい身体づくり」を目指すものです。鍼灸は、痛みや緊張を和らげることで、理学療法をより効果的に行うための土台を整える役割を担っています。
どちらか一方だけに頼るのではなく、症状を正確に見極めたうえで、両方の長所を組み合わせていくことが、最も良い結果につながると考えています。