スマートフォンの操作や洗顔のときなど、下を向く動作によって「ふらつき」や「気分の悪さ」を感じたことはありませんか。めまいというと内耳の問題を思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は首の機能の低下が関わっているケースについてご紹介します。
首には、頭の位置に関する情報を脳へ伝える感覚受容器が数多く存在しています。特に後頭部の下にある筋肉や首の深層にある筋肉には多くの受容器が分布しており、これらが視覚や内耳からの情報と統合されることで、体のバランスが保たれています。
長時間のデスクワークや不良姿勢によって首の筋肉が過度に緊張し、上部の頸椎の動きが制限されると、首から脳へ送られる情報にずれが生じてしまいます。すると、視覚や内耳からの情報との間に食い違いが起こり、めまいのような感覚につながることがあります。さらに、血管や神経への圧迫が加わることで、症状が強まる場合もあります。
一般的なマッサージでは改善しにくい理由として、原因となる深層の筋肉に手で直接アプローチすることが難しいという点が挙げられます。表面的な筋肉のケアだけでは、根本的な改善に至らないことが少なくありません。
当院では、超音波検査によって筋肉や腱の状態を詳しく確認したうえで、鍼灸によって深層の筋肉に直接アプローチしています。理学療法士と鍼灸師、両方の視点を活かしながら、首からの感覚情報を正常な状態へ近づけることを目標に施術を行っています。
病院での検査で「異常なし」と言われた場合でも、首の機能が関係している可能性がありますので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。