今回は、腰を反らしたときに筋肉そのものが痛むケースについてご紹介します。
腰を後ろに反らす動作で生じる痛みは、骨の問題だけでなく、複数の組織にかかる圧縮ストレスが原因となることがあります。椎間関節やその周囲の関節包、深部の筋肉——特に多裂筋や脊柱起立筋——に負担が集中すると、体を守ろうとする反応として筋肉が硬くなります。すると筋肉内の圧力が高まり、血流が悪くなって酸素が不足し、痛みに関わる物質が作られることで、神経がその刺激に敏感に反応するようになってしまいます。
評価にあたっては、どのような性質の痛みか、どのタイミングで症状が出るかを丁寧にお伺いしながら、体の深部の状態を確認していきます。
当院では、鍼灸によって深部の筋肉へ直接アプローチすることで、リハビリやマッサージでは届きにくい硬さに働きかけます。施術を通じて筋肉内の圧力を下げ、血流を整え、神経への負担を軽くし、組織の動きをスムーズにしていくことを目指しています。一時的な対症療法にとどまらず、体の使い方そのものを見直しながら、根本的な改善を図ることを大切にしています。