今回は、肩の痛みの原因としてよく知られている「腱板断裂」についてご紹介します。

腱板断裂とは、肩関節を支える4つの筋肉の腱が損傷した状態です。加齢による腱の変性、仕事やスポーツによる繰り返しの負担、転倒などのケガが主な原因となります。中高年の方では、これといったきっかけがなくても発症することがあります。

評価にあたっては、単に可動域や筋力を測るだけでなく、肩甲骨や胸部、首を含めた全身の動きを確認することが重要です。痛みが出る特定の動作のパターンも、あわせて総合的に評価していきます。必要に応じて、超音波検査やMRI検査での確認をおすすめすることもあります。

大切なのは、「断裂している=必ず手術が必要」というわけではないという点です。患者様の年齢や生活スタイル、症状の程度を踏まえて、運動療法などの保存的なケアが選択されるケースもあります。

鍼灸は腱そのものを修復するものではありませんが、運動療法と組み合わせることで、痛みの軽減や機能改善につながる可能性があります。筋肉の過緊張や周辺組織の状態を整えることで、肩の動きやすさの向上を目指します。当院では、全身の動きの評価に基づいた施術と、理学療法的なリハビリを組み合わせたケアをご提供しています。