「肩こり」「五十肩」「拘縮肩」「凍結肩」——これらの言葉は混同されがちですが、実際には異なる状態を指しています。今回は、それぞれの違いについて整理してご紹介します。
「肩こり」は筋肉の緊張が原因で生じるもので、重さや張り、だるさといった不快感が特徴です。「五十肩」は関節周辺の痛みと動きの制限を指す一般的な呼び方ですが、その根本的な原因は腱の損傷や石灰の沈着など、実はさまざまです。
「拘縮肩」は、関節を包んでいる組織そのものが硬くなり、縮んでしまうことで可動域が失われる状態です。単なる硬さとは異なり、組織の構造そのものに変化が起きているのが特徴です。「凍結肩」は関節を包む組織の炎症から始まり、組織の線維化や周囲との癒着が進んでいくことで、特に腕を外側にねじる動きに強い制限が生じます。
当院では、こうした状態の違いを見極めたうえで、運動療法と鍼灸を組み合わせた治療を行っています。鍼のメリットは、手では届きにくい深い組織の層にまで直接刺激を届けられる点にあります。この組み合わせによって、痛みの軽減と組織の動きやすさの改善の両方を目指しています。
運動療法だけではなかなか改善が難しいケースにこそ、専門的な評価に基づいた複合的な治療が力を発揮すると考えています。気になる症状がある方は、一度ご相談ください。