「施術を受けても改善しない」「一時的には楽になるけれど、すぐに元に戻ってしまう」——慢性痛に悩む方の多くが、こうした共通の経験をお持ちです。今日は、痛みが慢性化してしまう仕組みについてお話しします。
筋肉は日常生活の中で、気づかないレベルの微細な損傷を繰り返し受けています。通常であれば、この損傷は自然に修復されていきますが、デスクワークなどで体を動かす機会が少ない状態が続くと、修復に必要な物質の流れが滞ってしまいます。すると、損傷を受けた部分に、まるでミルフィーユのように層状の硬さが積み重なっていきます。
この硬く重なった部分は柔軟性を失い、周囲の組織との動きの差が生まれることで、局所的な圧力が高まり、持続的な痛みにつながってしまいます。
一般的なストレッチやマッサージでは、動きやすい部分は伸びても、こうした層状の硬さの部分までは届きにくく、根本的な改善には至らないことが多いのです。
当院では鍼灸を用いて、体の深部にあるこうした硬さへ直接アプローチすることを大切にしています。慢性化した症状ほど、どこに、どのようにアプローチするかという見極めが重要になります。できるだけ痛みを抑えながら、根本的な改善を目指した施術を行っています。