今回は、鍼でも徒手療法でも変化が出なかった方への施術についてご紹介します。

痛みの本質は「体内の圧力」にあると私は考えています。体のどこかで圧力が高まることで、人は痛みを感じるという発想です。

例えば腰痛で多く見られる椎間関節障害では、椎間関節に分布する後枝内側枝という神経と、多裂筋や梨状筋などの筋肉が関わっています。

多裂筋の硬さを10点満点で表すと、普段は3点程度で痛みは出ません。しかし神経の絞扼によって筋攣縮が3点分加わると合計6点となり、痛みとして自覚されるようになります。そのため徒手療法や鍼灸、注射などによって筋の硬さや神経周囲の内圧を下げる治療を行います。

ところが、鍼でも手技でも注射でも内圧がまったく下がらない症例に出会うことがあります。こうしたケースで多い原因の一つが、東洋医学でいう「臓器の不調」による内圧上昇、中でも「腎虚」です。

腎虚とは、疲労の蓄積や食事バランスの乱れなどによってエネルギーを蓄える力が低下した状態を指します。むくみやすい、体が重だるい、朝起きられない、寝ても疲れが取れない——こうした症状は、すでに体内の圧力が高まっているサインです。この場合、筋肉自体が硬くなくても、臓器由来の影響で痛みが生じることがあります。

この点を見極められないと、「何をしても良くならない状態」が続いてしまいます。見立てを変え、治療の方向性を組み立て直すことで、長年変わらなかった症状が改善するケースを数多く経験してきました。

腎虚が関わる症例では、リンパマッサージが有効なことも少なくありません。同じようなお悩みをお持ちの方は、初回限定でまずはご相談ください。