今回は、スポーツをされている方に多くみられる「腰椎分離症」についてご紹介します。

腰椎分離症は、腰の後方にある椎弓という部分に繰り返し負荷がかかることで生じる、疲労骨折のような状態です。野球やサッカー、バレーボール、体操など、体を反らしたり捻ったりする動作を繰り返すスポーツで起こりやすいのが特徴です。

これは単なる骨の問題ではなく、深層の筋肉の過度な緊張、股関節や胸椎の動きの制限、骨盤の動きの悪さなど、複数の要因が組み合わさって生じるものです。本来分散されるはずの負荷が、腰椎に集中してしまうことで発症につながります。

体を反らす動作での痛み、片側の腰の痛み、運動後に症状が悪化する、体をひねると痛む、安静にしていると楽になるといった症状が典型的です。特に体を反らしながら捻る動作で痛みが強まることがよくあります。

治療では、股関節や胸椎の動きを改善し、体幹の機能を高めることで、「腰だけに頼らない体の使い方」を身につけていくことを目指します。マッサージやリハビリだけでは改善が難しいケースも多いため、当院では鍼灸によって深層の筋肉や椎間関節周囲に直接働きかけ、深部の硬さと局所の圧力を和らげるアプローチを行っています。